【大学院留学】Master of Teaching (Secondary) オーストラリア大学院で教職修士課程を学ぶ(日本語教員)

最近問い合わせが増えている分野ーTeaching

その中でも、Secondary(中等教育)の教員を目指したいという方々が増えています 🙂

そして、ほとんどの方が「外国語としての日本語を教える」ことに興味を持たれているので、このブログではSecondaryの教員として日本語を教えたい方へで、大卒の方へ向けてお話したいと思います。

シリーズ第1回目は、「セカンダリースクールの教員になる為に必要なこと」について触れたいと思います。

オーストラリアでセカンダリースクールの教師になるには(大卒の方)

オーストラリアのセカンダリースクールは、日本で言う「中高一貫校」で、Year 7~Year 12(中1~高3)までの学生が在学しています。義務教育はYear 7~Year 10の4年間です。

セカンダリースクールで教えるには、Bachelorレベルだと4年間、Masterだと2年間のコースを受講し、資格を得るのが通常です。大卒の方の場合、通常はMaster of Teaching(Secondary)という2年のコースを受講頂きます。

州によって規定やシラバスなどが異なるので、可能な限り、自分が教えたいと思う州にある大学のコースを受講し、教育実習もその州でされる方がスムーズだと思われます。ただ、州によっては他州で取った資格を認めるケースもあると思いますので、詳細は各州の教育省のサイトにてご確認ください。(弊社で登録サポートは行なっておりません)

★AITSL Accredited Teaching Program(オーストラリア全土の認可プログラム検索)
https://www.aitsl.edu.au/deliver-ite-programs/apl

担当科目は通常2科目(Major/Minor)

Master of Teaching (Secondary)は、出願の時に自分が教える科目を2科目(メジャーとマイナー)選択します。これらは自由に選べるわけではなく、通常は出身大学で履修した科目が審査対象になります。「大学の専攻はScienceだったけれど、趣味でDanceをやっているからDanceを教えたい」というのは、通常、審査に通過することができません。

もし日本語を教えたい場合、一般的には大学で「Japanese」という科目を履修していて成績証明書に記載されていることが必要です。

「Japanese」を履修していない場合は、Victoria州であれば救済措置があります。(2020年度11月現在)VIC州では、Languageを専攻していない場合、VIC州の大学からSoE(Statement of Equivalence)を取得すれば条件を満たすことができる、とVIC州Education&Trainingのサイトに書かれています。(下記、抜粋)

Teachers without a language major can obtain a Statement of Equivalence from a Victorian university to verify that the knowledge and competence in the language meets the standard of a major study in the language. 

Statement of Equivalenceは、メルボルン大学、モナッシュ大学、ラトローブ大学、フェデレーション大学の4大学にて取得することが可能です。詳細はこちらのサイトにてご確認頂けます。

Secondaryスクールで「日本語」を教える場合、LanguagesまたはLOTE(Language Other Than English)と呼ばれる「英語以外の言語」の中からJapanese(日本語)を選ぶことができます。多くの大学でJapaneseが選べるようになっていますが、これも大学によるのでJapaneseが選択できるかどうか事前チェックが必要です。

Master of Teaching (Secondary)の入学条件

Master of Teaching (Secondary)は入学条件が非常に厳しいコースの1つとなっています。

求められる英語力

入学条件にある英語力はIELTS7.5~8.0以上、大学によって異なります。

また、大学によっては附属英語学校からの進学ができる大学もあります。(詳細はお問合せください)

教員登録時にはIELTS Overall 7.5(Speaking&Listening8.0, Reading&Writing7.0)が必要です。

けれども、厳しい理由も理解できるわけで、そもそも生徒達とコミュニケーションは英語、それに親との面談やスタッフとのコミュニケーションも全て英語になるので、このぐらいの英語力が必要であり、またこれぐらいないと、正直辛いと思います。私自身、昔セカンダリースクールの教員だった時は、本当に英語力に苦しみました 😥 

教授科目は2科目

これは上記で述べましたが、自分が教える科目を2科目(メジャーとマイナー)選択します。これらは自由に選べるわけではなく、通常は出身大学で勉強している科目でなければなりません。先ほど述べましたが、もし日本語を教えたい場合、「Japanese」という科目を履修していることが必要です。

適性試験 (Non-academic attributes)

適性試験は州によって審査方法が異なります。
VIC州CASPerというテストを受けます。CASPerはオンラインテストで、教職に就く為のNon-Academic審査です。ビデオシナリオを見て状況判断をするテストになっています。

※ディーキン大学のCASPerテストのページはこちら
※CASPer:https://takecasper.com/

他州では、non-academic capabilities assessment taskとしてPersonal Statement(志望動機書)を提出頂いたり、インタビューを行なったりして適正検査を実施しています。

アカデミック審査

Master degreeですので、大学卒業資格が必要です。またGPAも条件に入れている大学もあります。

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回はイントロダクションとして「セカンダリースクールの教員になる為に必要なこと」についてお話致しました。

次回のブログ(シリーズ②)では「お勧めの大学」をご紹介していきます!

セカンダリースクールの教師は、担当科目の教師であると同時に、成長期の子供達の人間形成にも携わります。日本語を教えること以外の業務も多いのですが、生徒達はかわいいし、子供の成長やアカデミック面の伸びを一番よく見ることができる時期であり、、自分が教えた分だけ彼らは身につけ、成長して行きます。本当にやりがいがあって、自分自身も成長できる職種であると思っています。

なので、熱意がある方、決してあきらめないでください。道は開けると思います!教えることが好きで、教師としての熱意がなければできない仕事でもあるので、教育への情熱が一番大事なのでは?とも思います。

オーストラリア政府も少しずつ国境開通へ向けて動き出しているようです。留学生が減って、多くの大学は色々な奨学金を出しているので、このタイミングでグローバルな環境へ飛び出してみませんか?

Master of Teaching(Secondary)について、何かご質問などありましたら、
是非ICN留学情報館までお問合せください 🙂 

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